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名もなき毒/宮部みゆき
恥ずかしながら、本書で宮部みゆきデビュー。

現代ミステリーなんて読むことがないので、どれどれって感じで読み始めたんだけど、これがなかなかおもしろい。489ページを2日間で一気に読了。
物語は主人公・杉村三郎が現代社会にはびこる、ときには物理的で、ときには精神的でもある多種多様な「毒」に出会い、もがき苦しみながらも必死で「消毒」作業に奔走するというもの。
人物設定・状況設定ともに巧みに描かれていて、宮部ワールドにぐんぐん引き込まれる。ハチャメチャな事件がつぎつぎと起こるのに、リアリティを損なわずハラハラドキドキさせられるのはさすが。
本筋とは関係ないけど、事件の合間に描かれる杉村夫妻とその子どもとの平和な家族生活の様子には癒される。

とはいえ、すべてがめでたしめでたしで終わるストーリーじゃないので読後感は微妙。最後まで救われないフランス映画に近いものがあるかも。
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2006.11.27(Mon) 04:31 | | Trackback(1) Comment(2)
勝手に広告/中村至男+佐藤雅彦
元・電通のスーパースター佐藤雅彦とデザイナーの中村至男による作品集。

まさにタイトルどおり、得意先から依頼されたわけでもないのに、実在する企業や商品の広告を勝手に作ってしまおうという企画。
口うるさい得意先がいないだけに本当に自由な発想ですべての広告が作られていて、見ていて気持ちいい。しかもひとつひとつのアイデアがとてもクリアで、ミニマムな表現に落とし込まれているのはさすが。
ふつう広告を作るときにはコミュニケーション・スピードを上げるためにいかに分かりやすくするかを大切にするんだけど、この2人の仕事の場合はいかに気にさせるか。気にさせて、立ち止まらせて、想像させる。そうして企業と消費者との間に深度の深いコミュニケーションが生まれてくる、と。

それにしても佐藤雅彦って意外とたくさん本を出してることを発見。しかも『だんご3兄弟』の作詞・プロデュースまでしていたとは。印税すごいんだろうなぁ(笑)。

勝手に広告/中村至男+佐藤雅彦
(マガジンハウス)
2006.11.23(Thu) 02:32 | | Trackback(0) Comment(0)
POST‐OFFICE―ワークスペース改造計画/岸本章弘・中西泰人・仲隆介・馬場正尊・みかんぐみ
変化する「働き方」に合わせて、ワークスペースをリ・デザインするためのアイデア集。
すべてのアイデアが建築業界特有のポンチ絵で図解されていて、見ていて楽しい。でも、全体的に小ネタが多くリアリティに欠けていて、いますぐパクリたくなるようなアイデアがなかったのが残念。

この本を読んでいて思い出したのは、学生時代に巨匠ダジャレ・コピーライターの真木準さんの講義で「じぶんの机をいくつ持っているかが大切」といった話を聞いて妙に納得したこと。
会社の机、家の机、カフェの机、アカデミーヒルズの机、ウェスティンホテルの机…。確かに場所を変えてみるだけで、集中力やアイデアをひらめく力が劇的に変わったりするもんな。
いい仕事をするためには、いい仕事環境をデザインしなければならない、と。

それにしても、本の中に事例として出てくる海外のオフィスは素晴らしい。たとえば、通路にエグゼクティブの似顔絵が描かれたサンドバッグが吊られているオフィスとか(笑)。しかもそれが、コミュニケーション・トラップとしてちゃんと機能しているんだからスゴイ。日本企業も見習って欲しいものだ。

POST‐OFFICE―ワークスペース改造計画/岸本章弘・中西泰人・仲 隆介・馬場正尊・みかんぐみ
(TOTO出版)
2006.10.22(Sun) 21:50 | | Trackback(0) Comment(0)
テレビCM崩壊 マス広告の終焉と動き始めたマーケティング2.0/Joseph Jaffe
テレビCMが効かない時代なんて話はけっこう前から騒がれていたけど、その流れの決定版的な一冊。
単にマス広告を非難するだけじゃなくて、解決策として新時代のマーケティング手法を10のアプローチから実践的に紹介している。

広告関係者にとっては手に取らずにはいられないようなセンセーショナルなタイトルだけど、決して悲観的になることはない。
危険なのはマスメディアであって(キー局=高給取り時代も崩壊か)、広告はテレビの枠を飛び出して、なんでもありの場外乱闘状態のもっともっとおもしろいことになっていくのではないかと。

例として上がっていたネット広告は…
Subservient Chicken(「服従ニワトリ」)/Burger King
http://www.subservientchicken.com/
「消費者が指示をキーボードに打ち込むと、それにしたがって鶏が反応するというツールを使って、このキャンペーンは消費者との関係性を深めることに成功した。」

テレビCMも決して絶滅するわけではなく、以前紹介したBRAVIAみたいに、CMがテレビ番組の間に挟まった邪魔者的存在から、それ自身が魅力的なコンテンツになることで、消費者に勝手にブログやYouTubeなんかで広めてもらうというやり方もある。

たとえば…
U2 - Vertigo/AppleComputer iPod
http://www.youtube.com/watch?v=Y6D5WChsmPQ&search=u2%20ipod%20vertigo
「独立、創造性、自己表現、本物、気鋭、商業主義に屈しないなど、全く共通の価値観を体現する2つのブランドのコラボレーションは、実に絶妙である」

Fenway/NIKE
http://www.youtube.com/watch?v=pXz4LFKq7dY&search=red%20sox%20nike%20just%20do%20it
「1918年のワールドシリーズ優勝から2004年まで、80年間以上にわたるRed Soxファンの忍耐と根性の歴史を2人の少年の歴史と重ねて1分に凝縮した」

20年以上前の名作…
1984/AppleComputer
http://www.youtube.com/watch?v=R706isyDrqI&search=1984%20apple
「過去のスーパーボール枠コマーシャルのベストCMを選ぶと、必ず10年以上前のものが選ばれ、トップにアップルの「1984」広告キャンペーンが挙げられる。」

とにかくこれからの時代、作り手にとっては考えることが多くなって大変だけど、その分可能性もグンと広がるはず。この変化は絶対楽しんだもん勝ち。

気になる方は、↓こちらから本書の第一部を立ち読みできます。
http://adinnovator.typepad.com/ad_innovator/2006/07/cmcm.html
この立ち読みキャンペーン自体も、新しい口コミ・マーケティングになっていると。

テレビCM崩壊 マス広告の終焉と動き始めたマーケティング2.0/Joseph Jaffe
翔泳社
2006.09.04(Mon) 03:49 | | Trackback(0) Comment(2)
DEATHNOTE(デスノート)/大場つぐみ(原作)・小畑健(漫画)
5店くらい本屋を回ってようやく全巻購入できたカリスマ人気マンガ。ようやく読了。

ストーリーはものすごくザッグリ言うと、天才と天才の頭脳戦なわけだけど、その戦いが超ハイレベル。裏の裏のそのまた裏を読んで…といった感じで、読んでるこっちが混乱してくる。ダ・ヴィンチ・コードよりも頭を使った。
しかも、マンガのくせにやたら文字数が多い。ジャンプに連載されてたってことは対象年齢は小学生~中学生だと思うけど、最近の子どもはこんなややこしいもの読んでるのか。と、おっさんみたいな感想を抱いてしまった(汗)。
でも、ヘタすると作り手の完全な自己満になってしまいそうなところを、このマンガは難しさをおもしろさにうまく変換できているんじゃないかと。初代Lが死んだ後の失速感は否めないにしても。

映画の方は個人的に藤原竜也が好きじゃないのが難点だけど、ちょっと観てみたい。

DEATHNOTE(デスノート)/大場つぐみ(原作)・小畑健(漫画)
集英社
2006.08.05(Sat) 01:14 | | Trackback(0) Comment(0)
ダ・ヴィンチ・コード/ダン・ブラウン
映画観る前に小説読まねば!と思い立ち、読み始めたものの予想外に時間がかかってしまい、いまさらレビュー。

さすが売上1,000万部突破しただけあって、エンターテインメント作品としてレベル高し。元ネタになっている「キリスト教の聖杯伝説」はトリビア的な楽しみ方もできるし、ダン・ブラウンの文章もうまい。少なくとも前半は、ドキドキハラハラの世界へ入り込めた。
ところが読み進めていくうちに、徐々にリアリティが失われていく。ダ・ヴィンチの絵の謎は強引なこじつけに思えたし、犯人の設定も無理があるのでは。最後のクライマックスシーンなんて、もうなんでもありのドラクエの世界。
海外では、教会がこの映画の上映を禁止したりしてるらしいけど、そこまでするほどのものでもない気が…。あくまで、ノンフィクション・ミステリー小説ということで。

あまりいい評判を聞かない映画の方は、DVD化されるのを待つことにしよう。

ダ・ヴィンチ・コード/ダン・ブラウン
角川書店
2006.07.12(Wed) 03:54 | | Trackback(1) Comment(1)
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